浄水器というと水道に直接取り付けるタイプのものが連想されがちですが、ここ最近家電量販店などで人気を集めるようになっているのがポット型の浄水器です。ポットに入れるだけで水が綺麗になるという触れ込みで販売されているものが多くあるのですが、実際のこうかとしてはどれくらいなのかということは多くの人が気にするところでしょう。もちろんメーカーによる性能の差はあるでしょうが、このポット型浄水器の性能としては「最低限の機能はしっかり保たれている」と考えて差し支えありません。しっかりと製品試験をして販売を行っているメーカーであれば塩素に関しては問題なく除去できる能力があるとして考えられますし、水中に含まれる菌に関しても大部分が除去できます。
水道水は塩素による消毒がされているため人体に有害な菌やウイルスに関してはもともと除去されていますから、少なくとも家庭で使うのであれば能力としてある程度問題は無いと考えられます。ただ注意をしたいのはまずフィルターは消耗品であり全く交換しないまま使うということになるとろ過能力が落ちるほかフィルター内で雑菌が繁殖する可能性があること、加えて元々こうした製品は家庭の水道水で使用することを想定していることでしょう。特に「災害のための備えとして」と考えてポット型浄水器を買う人もいるのですが、河川の水に含まれるウイルス類を除去する能力がポット型浄水器にあるかと言われるとかなり疑問が残ります。もしそれが水道が止まって河川の水などを濾過して飲むことを考えているのであれば、残念ながらやめた方が良いでしょう。